第34回沖縄平和ツアー 【憲法平和ニュース7】

戦争の悲劇、同じ思いはもうさせない

 5月29日~31日、日本医労連・第34回沖縄平和ツアーが行われました。

 全国から34名が参加し、愛知からは国共病組東海支部の看護師さんと西尾市職員組合の長瀬拓也さん、愛知県医労連の近藤書記次長の3人が参加しました。

 沖縄県医労連の山田義勝さんのガイドで沖縄県内の米軍基地や戦跡を見学し学習しました。

一日目・沖縄戦最初の地

 1日目は、沖縄戦最初の地、嘉数高台に行きました。

 当時、大本営により首都決戦を遅らせるため住民も竹槍と手榴弾2個を渡され玉砕を命じられた、ここでは住民の二人に一人が亡くなったそうです。

 平和教育できる公園として、壕の跡や砲弾跡が残っている壁が整備されていました。展望台からは、普天間基地が全貌できます。

世界一危険な基地と言われている、普天間基地。米軍が戦後土地を取り上げたため基地の周囲に住宅を建てざるを得なかったそうです。これまでも沖縄国際大学へのヘリコプター墜落や小学校の運動場にヘリの窓枠が落下するなど事故が起きています。

1995年に米軍による少女暴行事件がおき、沖縄県民の怒り(85000人が集会参加)を鎮めるため普天間基地の返還(移設条件付き)が約束されました。その移設先に辺野古新基地建設が県民の了解なく進められ今も建設が続いています。

2日目・望まない基地建設

 2日目は辺野古新基地建設現場が見える瀬嵩の浜と展望台、南風原文化センターにある陸軍病院として使っていた豪に行きました。

 辺野古新基地建設は、「再び戦争の地にしない」との沖縄県民の思いから反対運動が続いています。

 先日、平和学習に訪れた高校生と船の船長が高波による転覆で亡くなる事故がありました。現場を見て感じて欲しいと乗船してもらったが、「反対運動に巻き込んだ」とマスコミは事実をゆがめて報道しているそうです。

平和学習の際に事故で無くなった船長と高校生に花が手向けてありました。参加者全員で黙とうを行い、ご冥福をお祈りしました。

2日目・陸軍病院のために掘られた壕

「飯上げの道」砲弾の降る中、険しい道を走って運んだ。

 南風原文化センターでは、山を掘って作られた壕の中の陸軍病院の様子が展示されていました。

 陸軍病院に動員されたひめゆり学徒隊は、傷病兵の食事や排せつの世話に加え、看護師の補助としての仕事を命じられました。

 戦況が悪化する中、薬がなくなり麻酔なしで行う手術をおこなっていたそうです。痛がる兵士を押さえつけたり、傷口に湧くいたウジを取り除くことも学徒隊の任務だったそうです。学徒隊の中には、卒倒してしまう人もいたそうです。

 壕の中は、縦横180cmに掘られ幅90㎝の2段の寝台が奥まで設置されていました。上に重傷者、下に軽症者が収容され、体臭や排泄物、血液などの匂いで充満していたそうです。

 米軍の攻撃により撤退する時は、動けない兵士は、青酸カリ入りのミルクを飲ませて置き去りされました。

 糸数豪(アブチラガマにも行きました。アブチラガマは、全長270メートルの自然洞窟です。

 米軍の圧倒的な戦力に日本軍は首里司令部を放棄し、南部に撤退したところがアブチラガマです。当時、約600名の負傷兵が運び込まれたそうです。

 自然洞窟のため、天井からは地下水が滴り落ちて井戸もあったため危険な水汲みに外に出なくても良かったそうです。

 学徒隊たちは、壁にもたれ休息を取り、傷病兵のうめき声に目を覚ます生活を繰り返していました。ストレスで、生理も無くなり、食事もピンポン玉くらいの握り飯が1日1個になっていたため排便もなかったそうです。

3日目・平和祈念公園・ひめゆりの塔

 3日目は、沖縄平和祈念公園とひめゆり平和祈念資料館に行きました。

 沖縄平和祈念公園には、道路を隔てて韓国人慰霊塔が建てられていました。

 第2次世界大戦の際に韓国(当時の朝鮮)から多くの人が強制的に連れて来られ僅かな食事で16時間もの労働を強いられていたそうです。倒れると置き去りにされ物のような扱いをされていました。韓国語で話すと日本兵に暴行され、母国語で話すことさえ許されませんでした。今もなお戦時中の強制労働について解決されておらず、政府の姿勢が問われています。

 祈念資料館には、沖縄に落とされた爆弾や壕の中での様子のジオラマが展示されていました。

 兵士に指示され、泣く子の口をふさぐ母親の像や目を覆いたくなるような沖縄戦で亡くなった人たちの写真や住民の証言などが展示されていました。

 沖縄戦は、6月23日の牛島司令官の自決により組織的な戦闘は終了しましたが「一平たりとも、お国のために戦え」と牛島司令官が訓示を残したためにその後も戦闘が続き、学徒隊たちも米軍に捕まったら暴行を受け殺されると教えられていたため多くが自決したそうです。

参加者の感想

 辺野古での反対運動の意味や、米兵の訓練など今までは何気なく耳にしていたニュースが今回のツアーに参加していて全てこの事だったのか!!と感じることができました。

 のんびり暮らしている私ですがこれからは、世界の戦争や憲法9条の事などニュースで見た時に自分から興味を持って調べていきたいです。

 私は今まで沖縄は米軍基地あるから守られてるんだろうなと勝手な解釈していたのですが実は違う事や色々な政治や資金が絡んだ現状もある事を今回学びました。

 あと、本当に戦争をしてはいけないと言葉に出す事も大切だと思ったのでこの平和ツアーの感想を自分の言葉で周りに伝えていきたいです。

(国共病組東海支部・女性)

公開:2026年7月2日   カテゴリー: