署名提出集会

5月27日、介護保険制度の抜本改善・介護従事者の処遇改善を求める請願署名の提出集会が衆議院会館で行われ、累計34万1,301筆の署名が提出されました。紹介議員は2人増え109人となりました。

集会には会場140人、Web80人が参加しました。他産業の賃上げからも、介護現場は大きく取り残されています。 訪問介護の報酬引き下げで事業所の倒産も過去最多。介護報酬の臨時改定を求めようと行動提起がありました
障害者の立場から

「付き添ってくれるヘルパーが見つかりにくくなり外出しにくくなった。ヘルパーの人数も減っている。介護職の低賃金が原因だと思う。ヘルパーが見つからなければ生活が成り立たない。とても不安。」
ヘルパーより

「ヘルパーの平均賃金は全産業平均より7万円低く、募集しても来ません。全国で『死に場所難民』が出る。国会議員の先生方、自転車をこいで、私たちと1日同行訪問してほしい。炎天下の移動、蒸し風呂状態の入浴介助。私たちヘルパーにも生活がある、家族がある。使命感だけで働くには限度がある。」
21・老福連より
「施設長も月4回、5回と夜勤に入らないと現場が回らない。相談員やケアマネも現場に入らないと人が足らず、新規の方の面接に行けない。 」
介護労働実態調査記者会見
全労連介護ヘルパーネット

同日、厚生労働省の記者クラブにて、全労連・介護ヘルパーネットの記者会見が行われ、介護現場で働く労働者6,353人からの調査結果を発表しました。
「介護労働者はやりがいがあるのに続けられない。原因は①低賃金、②人手不足、③ハラスメント 介護職全体の平均賃金は月20万円、正規で24万9,585円 全産業平均は35万円で正職員で比べると11万円も差がある。」と全労連の土井厚生労働局長より報告がありました。
医労連

愛知の名南会労組・榊原副委員長より「居宅のケアマネはこの間ずっと処遇改善でないがしろにされている。シャドウワークが問題となっているが、ケアプランにはないことをせざるをえない。入院中の荷物を取りに行く等何でもかんでもケアマネにやれと言われる。」と訴えました。
生協労連

「ヘルパーは給料が上がらず、スーパーのレジや、娘のアルバイトの時給の方が高くなってしまった。」、福祉保育労からは「人員不足で入浴が週2回できない。高齢者を大切にできない現場ってどうなのか。まさしく今の日本は介護崩壊」と訴えがありました。