病院と交渉し、院内保育士に遡り支給させよう


厚生労働省は、2025年10月14日に院内保育所の標準単価、とくに保育士1人当たりの月額標準単価を18万800円から5万6,600円増額して、23万7,400円へ引き上げる通知を出しました。
愛知県医労連は11月7日、愛知県知事に対して、「院内保育所保育士の早期の処遇改善を求める要請書」を提出し、25年4月に遡って支給することや、すべての院内保育士の給与改善が確実に実施されるよう県医務課・看護対策グループの担当者と要請・懇談しました。
懇談では県医労連矢野書記長が「今年度に遡った予算執行を。厳しい条件の中で働いている現場の保育士に寄り添った賃金改善を」と求めました。
その結果、愛知県は2026年1月6日付で愛知県病院内保育所運営費補助金交付要綱の変更を行い、2025年4月1日から標準単価の引上げ適応を通知しました。
院内保育の運営費補助の詳細
・保育士基準単価:180,800 円 → 237,400 円(基準の保育士数×月額)
・24 時間保育 :23,410 円 → 30,750 円(1 日)
・病児等保育 :187,560 円 → 278,340 円 (月額)
・緊急一時保育 :20,720 円 → 27,210 円(1 日)
・児童保育加算 :10,670 円 → 14,760 円 (1 日)
・休日保育加算 :11,630 円 → 15,270 円(1 日)
増額された補助金を遡って支給するために
今後の流れについて愛知県に確認をしたところ、25年度の院内保育運営費補助金の交付申請は25年10月末までで締め切られており、今回は26年1月時点での運営費補助金額が変更となったため、愛知県から10月末時点で申請した病院に対して個別に、増額された通知を送付しているとのことでした。
つまり、25年度の4月に遡って運営費補助金を受け取るには、県から通知された文書に従い、増額された補助金額で1月末までに交付申請をしなければ、病院は遡って増額した補助金額を受け取るができません。
確実に院内保育士の賃上げにつなげるには、団体交渉をして病院が確実に申請すること、そのうえで院内保育士に遡及して支給するように求めないと自動的には賃上げされません。
【流れ】
(申請)県から補助金増額に通知 ➡ 病院が増額された補助金額で申請 ➡ 交付
(交渉)病院に対して確実に申請するように要求・交渉 ➡ 院内保育士の賃上げ
組合員を増やして交渉することが賃上げの要
要求については要求書のモデル案を作成していますので、参考にしながら春闘期で他の賃上げ要求等もありますが、春闘は別に要求書を出して交渉を進めていきましょう。
また、院内保育士の組合員を増やしながら、賃上げを勝ち取っていくことも重要です。院内保育士さんには「組合に入って一緒に賃金を大幅に引き上げよう」「あなたが組合に入ることで大幅賃上げに大きな力となる」など、現場で呼びかけを強めましょう。
ポイント

<病院への要求>
①増額した補助金額で確実に申請をさせる
②院内保育士の基本給、時給を大幅に引き上げさせる。
<院内保育士さんへ>
①組合に入ってもらい、一緒に賃金を上げようと加入呼びかけする。
※院内保育士にも団交参加してもらい、実態を交渉で伝えてもらいましょう
