武器を金儲けの手段にするな

10月25-26日、日本平和大会in愛知が行われ、24日のオプショナル企画含め全体でのべ3,078人の参加がありました。
愛知県医労連からは救護・道案内要員含め、22人が参加しました。
戦後・被爆80年原点からの訴え
被爆2世として

大村さん
父は入市被曝 。
「話をしようとすると臭いが戻ってくるから話したくない 油をかけて焼いた死体の臭いが戻ってくる」と言っていた。
父は50年間被爆をしたことを隠していた。
名古屋空襲の体験

筧さん(94歳)
戦争が終わった時は14歳。女学校のとき、勤労動員で三菱電機工場へ。
防空壕は木枠を土に埋めて土を被せただけのもので、直撃を受けて40人が亡くなった。
1945年3月、爆撃が市街地へ 。国民が政府に戦争はやめよと言わないため、政府は負けに向かっていてもやめない。
戦争の準備にブレーキとなるような継承にしなくては、継承の意味がない。戦争中は表現も報道もできなかった。
今は人民主権、基本的人権もある。筋道が通らないことにはみんなで話し合って発言していこう。
無意味に命をなくすような特攻はだめ 学生に学ぶ権利を与えない勤労動員もだめ。
たたかいの交流
医療と暮らしを壊す大軍拡反対

愛知県医労連・西尾副委員長(愛労連議長)が発言しました。
長射程ミサイルに莫大な予算が注がれる一方、社会保障が削られるのは本末転倒。
軍拡の影で切り捨てられている現実。
医療・介護・福祉の現場は職員も利用者も限界に追い込まれている。16時間1人で働き続け、利用者の命を守る責任を背負っている。
1人夜勤が当たり前。過酷な現場で夜勤中に倒れて帰らぬ人となった仲間もいる。
署名行動

1日目の開会前には、会場の市民会館前で署名に取り組みました。
7人の参加で、1時間ほどで「夜勤規制・大幅増員署名」106筆、介護署名44、地域医療15筆が集まりました。
学びと交流のつどい

25日の夕方には「愛知から見る平和の今」として8つのつどいを開催。
医労連は、民医連・保険医協会と共同で、ドキュメンタリー映画「医の倫理と戦争」上映会を実施。
上映後は5~6人のグループで感想交流を行いました。まだ一般公開されていない映画のため大盛況で、90席が満席でした。
戦争中、日本が中国人捕虜を「丸太」と称して人体実験を行っていた「731部隊」のことや、「慰安婦」について触れながら、命と人権について深く考えさせられる映画です。
「もっと多くの人に見てほしい」「別の機会にも上映会をしてほしい」と感想が寄せられました。
26日 分科会
軍事費削って暮らし、医療、教育に

2日目の午前中には、8つの分科会が企画され、日本医労連は全商連、生協労連とともに、「軍事費削って暮らし、医療、教育に」の運動交流を行いました。
医療分野では、尾張健友会労組の西岡さんより、昨年広島の原水爆禁止世界大会に参加した感想報告があり、中尾さんより医療機関の経営が厳しく、地域医療が守れない事態となっていることを報告。
民医連で取り組んでいる地域医療の署名への協力を呼びかけました。
閉会集会

パレード
閉会集会後には、雨の中大須をパレードしました。


24日オプショナル企画フィールドワーク


24日には、オプショナル企画のフィールドワークにて、小牧基地・県営名古屋空港を見学。
この飛行場は軍民共用で、管制も自衛隊です。 爆音や事故による近隣住民の不安も大きく、ここから飛び立った自衛隊練習機が5月に犬山の入鹿池に墜落し、隊員2人が死亡しています。
見学中もずっとホバリングをしているヘリの爆音が響き、戦闘機に空中で給油し航続距離を延ばすための航空機が見られました。
日英伊戦闘機共同開発センターを建設中の、三菱重工小牧南工場前で 全国から参加の210人で 「戦闘機つくるな!」「ミサイルいらない」「殺傷武器の輸出は反対」とコールしました。
命を守る医療職として、人殺しの道具が金もうけの手段にされている、しかもその武器が他国で人を傷つけることになると想像すると、憤りを感じました。

