名城病院パワハラ裁判 簡単に看護師のクビ切り許されない ー2024.02.19

傍聴席に入りきれないほどの支援者

 2月19日、名城病院の裁判2回目が名古屋地裁で行われました。

 これは国共病組・名城支部の看護師が、パワハラで休職に追い込まれ、退職を余儀なくされたとして名城病院と上司の看護師長を提訴したものです。

 組合関係者・愛知争議団など28人が傍聴にかけつけ、傍聴席は満員になりました。

記者会見「復職させなかった根拠を示せ」

 裁判後の集会では、原告側弁護士より、「今回の裁判は、休職期間満了で退職となったことの地位確認と、ハラスメントへの損害賠償という2つの事件が併合になっているが、分けて考えないといけない。ハラスメントがなかったとしても、業務上の疾病なので、治っていなければビにしてはいけない。」「被告側は何をもとに休職期間満了・復職不可と判断したのか根拠を示さずに、こちらに主治医のカルテを出せと要求している。後付けで入手した情報で反論するのは許されない。復職不可と判断した根拠をまず示す必要がある」と解説がありました。

 「看護師1人首を切るのにこんな不誠実な対応で許されるのか」との弁護士の話に支援者も許せない思いでした。

 弁護士から、復職の可否は産業医の判断となるが、産業医が主治医に意見聴取をするようにとなっていると話がありました。

 原告の看護師より、「産業医から、主治医に意見聴取すると私の同意を求められたことは一度もない。主治医に意見を聞いたのならそれを出してほしい。私に同意なく聞いたのならそれも問題だと思う」と根拠なく退職に追い込まれたことへの憤りが語られました。

 裁判冒頭で被告側弁護士より、傍聴者がいることを嫌がる発言があり、弁護士より「関心があって傍聴者がたくさん来るのは嫌だということがよくわかった。今後も多くの傍聴をお願いします」と呼びかけがありました。

次回裁判

  4月10日(水)11:30~ 名古屋地裁 にて

  傍聴をお願いします!

公開:2024年2月26日   カテゴリー: