名市大看護師裁判7回目 原告「当初から夜勤できないなら常勤での雇用は継続できないと言われた」 ー2024.02.19

事実関係の相違が浮き彫りに

 

2月19日に名古屋市立大学教職員組合が支援する看護師の7回目の裁判が行われました。あいにくの雨天でしたが、家族や支援者、24人が傍聴に駆け、傍聴席がいっぱいになりました。

 7回目の裁判では、前回被告側が出した反論に対して、原告側が反論書面を提出し、争点整理が行われました。

 被告はシフト調整により夜勤軽減措置についての配慮を行ったとする一方、原告は当初から夜勤できないなら常勤での雇用は継続できないと言われたとしており、これら事実関係の相違点について反論しました。

 また、被告が、夜勤免除により生じる具体的な支障として、安全な医療・看護を提供するため夜勤要員を確保することは不可欠、看護職員の配置について一定の要件を満たさないと診療報酬が減少し病院経営に影響を与える、他の職員に過度な負担を強いる結果となる、夜勤免除の運用に混乱を来し公平性を欠く結果となるなどと主張した点について、原告は、被告は2022年8月22日時点で原告につきシフト調整あるいは異動調整により一定期間夜勤免除を行うとした場合の具体的支障を明らかにしていないと批判しました。

 さらに被告は看護師のキャリア人格権について、新人看護職員研修やキャリア面談を実施しているなどと主張した点につき、原告の主張する看護師実務の経験により獲得される人格的価値の主張とはかけはなれた主張であること、キャリア人格権はより慎重な職場環境配慮義務を裏付けるものであることなどを反論として主張しました。

証人尋問を見据え準備

 争点について、双方の主張の対立点は概ね明らかとなりました。原告側は、尋問申請予定者の陳述書を提出して、尋問申請を行い、早期に尋問を実施すべきと意見を述べました。早ければ、夏頃に証人・原告の尋問実施になるかもしれません。引き続き、ご支援をお願い致します。

次回裁判

 4月4日(木)13時30分~ 名古屋地裁 です。
 傍聴参加をお願いします!

公開:2024年2月26日   カテゴリー: