人材確保・離職防止でベア、増員、夜勤・労働条件改善の前進を
人材確保・離職防止でベア、増員、夜勤・労働条件改善の前進を
診療報酬本体のプラス改定と介護報酬改定ではプラス改定が出されています。あてはめでは、使用者側は“厳しい実態”と言っていますが、人材確保のためにプラス改定となったのであり、しっかりと賃金に反映させる回答を引き出しましょう。
依然として低い医療労働者の賃金さらに低い介護労働者の賃金アップ、社会的役割にふさわしい賃金を求めよう
2010年診療報酬改定の影響で8割以上の病院で診療収益が増収となり、2009年度介護報酬改定・介護処遇改善交付金などの対応で、介護提供事業の収支も改善し収益を出していますが、賃金は2年前よりも下がっています。経営が改善しても経営者は「赤字の埋め合わせに使う」「設備の更新などの投資に使う」「これからの状況が不安定なので内部留保しておく」など言って、私たちに我慢を押し付けてきました。
職場では年収が下がり、生活水準は悪化して「賃金が低い」と不満の声が増えています。人手の足りない中で、長時間夜勤労働に従事し、体力・気力の限界まで仕事をこなしています。安全・安心の医療介護を守るために、医療事故を起こさないために、必死に仕事に取り組んでいます。
野田内閣は、「社会保障と税の一体改革」を閣議決定し、社会保障分野のさらなる改悪と消費税増税をすすめようとしており、私たちの生活を直撃します。他産業の所定内賃金との格差は1万3千354円(医師除く)あり、人材確保・離職防止のため、医療・介護労働者の賃金の大幅アップは国民にも支持されています。
国民のいのちをまもるため、賃金の大幅アップ、大幅増員、夜勤改善、労働条件改善をしっかり要求して、実現に向けて頑張りましょう。
【愛知県医労連統一要求】
1.ベア、介護職員処遇改善加算、賃金労働条件改善
・ ベアは一律3万円以上のアップ
・ パートは200円アップ
・ 「処遇改善加算は基本給に組み込む
・ 年間一時金は5ヶ月をめざし、
少なくともこれまでの4.5ヶ月以上の予算化
2.夜勤改善・大幅増員
・ 12時間勤務間隔/1日の労働時間8時間以内/週労働時間32時間以内)
・ 月8日夜勤協定、人員配置など協定を結ぶ
3.消費税増税と「社会保障と税の一体改革」を許さない
“介護職員処遇改善加算”を基本給に組み入れ改善を
社会保障の抑制が進められる中で、処遇改善加算の新設がおこなわれることは、介護職員の賃金がまだまだとても低く、「社会的役割にふさわしい賃金」を求める全国の運動がつくった成果です。この運動の成果を、職場に定着させ、2012春闘で基本給に組み込み入れる日本医労連統一要求を実現させましょう。
そして、政府・民主党が選挙公約で介護労働者の賃金月額4万円以上の引き上げを国庫負担で実現させるよう、求めます。