【09.02.13】09.01.21 第54回臨時大会・春闘速報(1)

◇09春闘スタート◇

医師・看護師、介護労働者とパートも
求人・退職防止を求め、大幅賃上げ等の要求を前進させよう

愛知県医労連・第54回臨時大会に22組織102名が参加

大会概要
◇1月18(日)医労連第54回・春闘臨時大会を労働会館で開催、22組合から102人が参加。◇第1号議案(09年春闘方針、名古屋市長選挙の行動提起、退職組合員の個人組合へ加入運動を提起。
◇執行委員会のまとめは、春闘方針に環境問題への取り組みを補強提案し採択。
「大会アピール」を拍手で承認し団結頑張ろうで終了

愛知県医労連の09春闘統一要求(柱)
(1)ベア一律3万円アップ、介護2万円賃上げ、パート200円アップ
(2)年間一時金5ヶ月をめざし、最低人勧4.5ヶ月以上
(3)看護師求人、離職防止対策
・新人定着対策 ・院内保育設置と改善 ・残業削減・年休取得増 ・ゆとり作り等
(4)退職者を半数に減らす取り組みの強化

来賓の方々からの激励のごあいさつ
 大会来賓から愛知県医労連に対し全国をリードし、社会的な役割の発揮をと、大きな期待が表明される。

名古屋革新市政の会(太田・ 候補)  
 4月26日投票予定。愛知万博後も4大プロジェクトに1千億円の税金投入。名古屋城本丸御殿再建に150億、東山動物園周辺整備事業に400億、陽子線癌治療を行う施設建設270億、物作り技術センター建設180億、徳山ダム140億。 どれも不急の物ばかり。暮らしを良くする施策でない。教育はピーク予算の半分、市民病院は守山市民・城西市民の2病院が縮小計画。保育所も民営化。住民サービスの切り捨て。名古屋市政を変えよう。

愛労連(羽根・議長)
 医療崩壊、介護崩壊、そして雇用崩壊。日本一元気な愛知が半年間で全国一ひどい県に。身勝手な企業の解雇をさせない法制度の整備が政治の責任のはず。日本の労働者は全国5千4百万万人、3分の1の1千7百万人が非正規で1千万人が雇用保険も無保険。失業すれば衣食住に困り路上生活。この春、労働者派遣法改正が最も重点。労働組合の社会的な役割が問われる。組合員ふやしは、愛知は医労連が一番、次は金属で組合員が350人の組合だが、派遣切りでわずか秋の3ヶ月間で375名増やした。愛知県医労連も介護分野で賃あげし社会的な役割の発揮を。

日本医労連(田中委員長)
 医療崩壊と言われた3年間、日本医労連は増員闘争で政府に対し、国民と医療介護の働く仲間に訴えて、前進を開いた。医師は政策転換で10年間に毎年養成数を1万2千人(1.5倍加)。看護も検討会で離職防止対策の論議がはじまっている。介護は処遇改善法を作らせ、政府に2万円賃上げを表明させた。介護がアップすれば医療も上がる。働いていない潜在の看護師は60万人。介護も20万人。賃上げがあり夜勤が減れば、職場復帰の意向がある。歴史的なチャンス。必ず前進させ得よう。 組合員も増えている、新組合結成が全国で8カ所、半分は介護施設、職員・国民にも目に見える運動で組合員も増やして、09春闘を闘おう。愛知の奮闘を期待。

議案を補強する立場で14組合・22人が発言。6つの課題の柱でまとめを行う。
<1> 医師、看護師不足解消、そして絶好のチャンス
介護2万円を勝ち取ろう
(1) 共通する看護師不足の打開策は、7対1看護基準の取得。病院経営者が本気で、求人と離職防止に乗り出すことを組合が迫ること。そのために賃金とボーナスの社会的な水準の到達、院内保育所の確保など、統一要求のエッセンスが不可欠。この間の教訓は、経営者がコストを惜しまない姿勢に変わった。われわれ労働組合が、統一要求の提出にためらっていいてはダメだ。思い切って要求を掲げ、職員全員が運動する活動を。
(2) 離職防止対策は、職場の実態把握と権利を守る組合として、夜勤点検運動を取り組もう。
 最も人数の少ない3月と新人が就職した6月の2回を行う。法律の夜勤は8日を点検し、きちんと把握して、問題点を経営者に申し入れし、改善を図ることは重要な活動。同じ人数であっても勤務の組み方次第で、職場を辞めざるを得ない場合もある。
(3)介護2万円アップを共通課題として押し上げ、2.13全国・介護総行動に参加し力を出し合おう。介護の成功は医療にも連動する。介護を含む14組合は、職場の介護職員全員と総対話、組合加入も訴えよう。
<2> 職場要求の運動
(1) 成果主義賃金との闘い共通して前進。教訓は、大幅増員運動を中心にすえ、運動したからできた成果。
 人材確保と成果主義賃金が正反対のものだ、ということを全職員に訴えたからだ。引き続き、奮闘しよう。
(2) 賃上げ、条件整備で非正規労働者に光をあてた社会的な追い風が吹いている。すべての非正規職員に呼びかけて要求を獲得しよう。派遣・委託労働者へも加入と要求運動に取り組もう。委託・派遣は政治が生み出した制度。同じ職場に働く仲間として要求アンケートに取り組み、医労連共済を進め、個人加入組合を進めよう。
(3)メンタル対策の強化する。労働安全衛生運動に対する強化方針をすべての組合で実践しよう。6月の労働安全衛生の学習・交流会に参加を。
<3> 病院つぶし反対の運動
(1) 社会保険病院を公的病院として守り、発展させる取り組みは、署名を10万筆以上集めたい。加盟組合の仲間の協力をお願いする。
(2) 自治体病院の統合廃止、縮小問題は、自治体病院の役割は何か、という意志統一が最も大事。意義と目的が弱ければコスト論に負ける。地方公営企業法の全面適応(民営化)があっても、労働条件の後退・地域医療の後退はさせないのが医労連方針。
 さらに、自治体病院の運営を困難にしているのは医師不足であるため、病院を守る対策は、地域医療に果たす役割をしっかり見極め、診療科に必要な医師体制と医師数を明らかにしよう。大学派遣に頼みが医師不足を招いた。自治体病院の役割を語り、住民と職員がともに医師を育てる取り組みが大事だ。

<4> 職種別対策を全体に強化し4役を基本に部会2役を配置、対策を講ずる。5月の愛知医療研集会を節目に成功させ、各職種別の運動の発展をめざす。精神分野。保育も対策をとる。
<5> 平和と政治革新 方針を補強する。「公害問題などの環境対策の運動に取り組みます」。課題の具体化は、執行部で討議する。沖縄平和ツアーへの参加に取り組もう。
<6> 組合員・共済ふやし、組織強化 新人加入100%を強調したい。教訓をいかし組合員ふやしに全力をあげよう。今年7月で第6次・組織財政3カ年計画が終わる。定期大会までに1万2千名愛知県医労連突破へ全力をあげよう。 

【医労連共済ふやし、ベスト5・6ヶ月連続拡大の表彰対象】
本人+家族
1位 民医連・南     21+13名(7、8、9、10、11、12月)6ヶ月連続拡大
2位 全医労・豊橋支部  15+ 8名(7、8、9、10、11月)5ヶ月連続拡大
3位 全医労・東尾張支部 14+ 8名(7、8、9、10、11月)5ヶ月連続拡大
4位 民医連・みなと   8+ 4名(9、10、11月) 3ヶ月連続拡大
5位 民医連・尾張    8+ 5名(7、8、10月)  2ヶ月連続拡大
参考 愛知個人組合員   44+13名(7、8、9、10、12月)

【組合員ふやし、トップ5・6ヶ月連続拡大表彰組合】
1位 自治労連・名古屋 39名(7、9、10月)   2ヶ月連続拡大
2位 民医連・南    28名(7、8、9、10、11、12月)6ヶ月連続拡大・達成
3位 全医労・豊橋支部 17名(7、8、9、10、11、12月)6ヶ月連続拡大・達成)
  自治労連・豊橋 17名 (7、8、9、10、11、12月)6ヶ月連続拡大)
4位 名古屋リハ事業団 16名 (8、9、10、11月) 4ヶ月連続拡大
5位 民医連・北    11名 (7、8、9、10、12月)3ヶ月連続拡大)
民医連・名南会  8名 (7、8、9、10、11月)6ヶ月連続拡大
全医労・名古屋 7名 (7、8、9、10、11、12月)6ヶ月連続拡大)
参考 個人組合員   80名 (7、8、9,10、12月)

公開:2009年2月13日   カテゴリー: