【08.10.07】【秋闘速報(9)081004 社会保険病院RFO出資】

9/29自民・公明党政府が社会保険病院等つぶしへ、許せない暴挙

9/29自民・公明党政府が
社会保険病院等つぶしへ、許せない暴挙

RFO(「整理機構」)に病院を売り出す

◆ 公的病院つぶしに踏み出した自公政府の暴挙に抗議!
 9/29、政府厚生労働省、桝添厚生労働大臣名で社会保険病院などを、売却・廃止する目的で作られた「年金・健康保険施設整理機構」にすべての社会保険病院・厚生年金病院・看護学校・介護老人保健施設を出資し、売却対象としたことが明らかになりました。
 愛知県内では、社会保険中京病院、同・老健施設、同・看護学校が対象になります。
「年金・健康保険施設整理機構」は、先の対象施設を2年間の期限で売却する目的で国が作った独立行政法人です。地域医療守れ!は、いまや社会世論であり、今回の社会尾保険病院売却目的の行為は、公的病院つぶしです。政府に対し強く抗議するとともに、愛知県位労連として「社会保険病院を守る、国会請願署名」に全力をあげますなかまの組合のみなさまも、いそぎ署名集約をお願いします。

10/1付け、名古屋市議会で社会保険病院の
存続を求める「意見書」が全会一致で採択

(別紙参照、2002年に続き2回目)

◆社会保険・中京病院を公的病院として存続させ
機能低下させないよう要望

 先の政府の暴挙に対し、名古屋市民の社会的な世論を反映して、社会保険・中京病院を公的病院として存続させることを要望する意見書が名古屋市議会で採択されました。
 この意見書は、2002年に続き2回目です。ダイナミックな署名運動で地元から広範な世論を構築し、政府の暴挙に対抗し公的病院・地域医療守る運動を進めましょう。

●社会保険病院は、全国・どの病院も公的医療を守り奮闘

「社会保険・中京病院」の現在の拠点病院としての役割・機能を考えれば、公的病院でなくす政府のやり方は信じがたい暴挙です

◆愛知県地域医療保健計画から見る、中京病院の役割と機能

 国は、国民的な疾患に対する医療保健事業を「4疾病5事業」(注)として各都道府県に基本計画を策定するよう通知し、愛知県は「患者の視点に立った、安全・安心で質の高い医療が受けられる体制の構築等を目的として」今年(平成20年度4月)に「地域医療保健計画」を見直して基本的な推進方向を定めました。

「4疾病5事業」とは・・・・
 4疾病→「がん」「脳卒中」「急性心筋梗塞」「糖尿病」
 5事業→「救急医療」「災害医療」「へき地医療」「小児医療」「周産期医療(産科含む)」

中京病院の位置づけは、4疾病5事業のすべての項目で「拠点病院」に該当する病院
とくに、名古屋南部・知多半島に及ぶ公的役割果たす。
民間の運営は、明らかに無理!

○ がん対策  
地域がん診療連携拠点病院として名古屋市内・6カ所のうちの1つ。
カバーするのは名古屋医療圏全域だけでなく知多半島医療圏全域も対象とする広域。
(他は・中村日赤、国立名古屋、名大、八事日赤、名市大)
○ 脳卒中対策 他病院への連携機能を有する病院の名古屋市内・6カ所のうち1つ。
(他は・中村日赤、国立名古屋、八事日赤、名市大、えきさい会)
○ 循環器医療対策(急性心筋梗塞)
他病院への連携機能を有する病院の名古屋市・9カ所のうちの1つ。
(他は・中村日赤、国立名古屋、八事日赤、えきさい会、名古屋共立、中部労災)
○ 救急医療  
第3次救急で名古屋市内・5カ所のうちの1つ。ほか、熱傷に関する基幹病院としても大きな役割を果たす
(他は・中村日赤、国立名古屋、八事日赤、えきさい会)
 
◆野党4党が、秋の臨時国会に「公的病院として存続させる法案」を提出予定
 愛知県医労連は、日本医労連とともに全国の社会保険病院の労働組合、愛知は中京支部のなかまとともに、(1)地方議会で公的病院としての存続の意見書(先のように、名古屋市議会は採択) (2)国に対しては国会請願署名を取り組んでいます。
 すでにこういった労働組合の運動が社会保険病院つぶしを許さない、との社会世論となり、政治課題に押し上げられています。野党4党(民主、共産、社民、国民新)はこの秋の国会にも共同法案を提案します。いっそう奮闘し地域医療を守りましょう

社会保険病院を公的病院として存続させる
「国会請願署名」を集約し、愛知県医労連へ

公開:2008年10月7日   カテゴリー: