記者会見

医労連第2次統一行動日の4月9日、愛知県に医療・介護労働者への処遇改善と、ハラスメント対策強化を求める要請書を提出し、記者会見を行いました。
記者会見では、大企業では 5%以上の賃上げ回答が出ている中、愛知県内の加盟組織のある民間医療機関では、平均1,533円の賃上げにしかなっておらず、物価高騰を上回る賃上げとなっていないことを報告しました。
ハラスメント調査結果


春闘アンケートに愛知独自で追加して初めて実施したハラスメント調査ではハラスメントを「受けたことがある」、「目撃したことがある」合わせて46.5%がハラスメントがあると回答。
受けたハラスメントはパワハラが56%、次いで患者・利用者からのカスハラが26%でした。
ケア労働者が働き続けるためには処遇改善とハラスメント防止が欠かせないことを訴えました。
浜島副委員長

基本給のベースアップはなく、ボーナスに反映されない月3千円程度の手当のみで、物価高騰を上回る賃上げとはなっていない。
身体を触られるなど患者からのセクハラも多い。「女のくせに」と言われることも。
やりがいだけでは続けられない。ケア労働者の待遇を真剣に考えないと未来がない。 安心してイキイキと働き続けられるようにしてほしい。
近藤書記次長

加盟組織の民間病院では、経営が赤字なのを理由に夏のボーナスが0.4ヶ月削減された所も。約6万円~10万円の年収ダウンとなる。
アンケートでは6割が「生活が苦しい」と答えており、離職に拍車がかかるのではと心配。
中堅看護師が辞め応援でなんとか回している。看護師不足で病症削減も。他産業並みの賃金への改善が必要。
県としてハラスメント禁止を

会見に先立ち、愛知県医務課看護グループと愛知労働局雇用環境・均等部にハラスメントアンケートの結果を説明し、県としてハラスメント禁止条例を作って対策を強化してほしいこと、ケア労働者が働き続けるため処遇改善を行い、国にも求めてほしいことを説明。要請書を提出しました。
要請書は医務課から、ハラスメントに関わる労働福祉課(労使関係グループ)にも共有されました。