【17.01.20】第70回臨時大会アピール

 
 愛知県医労連は本日第70回臨時大会を開催し、昨年夏の定期大会以降の活動と17春闘を迎える今日の情勢と課題を確かめ合いました。提案、討論、まとめを通じて、2017年春闘勝利、安全・安心の医療・介護を実現する大運動、春の組織拡大・強化、そして安倍政権を打倒していのちと暮らし・平和を守る政治の実現にむけた決意を固めあう大会となりました。

 安倍政権は昨年末、沖縄・辺野古の米軍新基地建設工事再開を強行しました。垂直離着陸機オスプレイの墜落事故、高江のヘリパッド建設強行、元海兵隊員による女性暴行殺人事件など、米軍基地をめぐる相次ぐ事故は沖縄県民の「安心して暮らしたい」という当然の願いすら脅かしています。私たちは辺野古新基地NOを掲げるオール沖縄県民との連帯をいっそう強め、辺野古新基地・高江ヘリパッド建設を許さず、地方自治と民主主義を守るたたかいを強めていきます。

 「働き方改革」の触れ込みで、残業代も深夜・休日出勤手当も出ないようになる「残業代ゼロ法案」が狙われています。安倍首相は「高度専門職」に限る制度だと説明しますが、経団連は、今後広く適用することを主張しています。「働き方改革」というのなら、過労死に至るような長時間労働を法律で規制すべきです。私たちは安心して働き続けられる職場づくりのために「残業代ゼロ法案」に反対するとともに、職場での夜勤改善、労働条件改善に力をつくすものです。

2018年4月の診療報酬・介護報酬のダブル改訂を前にして、17春闘は本気で4万円のベースアップ・大幅賃上げをめざしていく春闘です。社会保険料や物価上昇が続き、労働者の実質賃金は下がり続けていますが、それに見合う賃金改善は果たされていません。春闘要求アンケートでも多くの仲間が生活の苦しさを明らかにしています。アベノミクス不況からの景気回復をはかるうえでも、消費を刺激するのは賃金上昇です。「賃金は生計費が原則」という基本に立ち、ストライキ、職場集会、地域ビラ、団結署名など、出来ることは何でもする構えをただちにとって、職場の仲間とともに立ち上がり、ベアを本気で取りにいきましょう。

 新夜勤改善署名を活かし、夜勤改善・大幅増員を国に求めていく取り組みは17春闘が正念場です。署名をさらに集め大きく世論を広げましょう。看護・介護の現場からの切実な声をあつめ、署名と一緒に国会議員に届けましょう。安全・安心の医療・介護を求める世論を動かし、国を動かしていきましょう。

通常国会が始まります。国民すべての世代に負担増・給付抑制を強いる医療・介護の改悪法案や、テロ対策を口実に労組・市民団体の弾圧をねらう「共謀罪」法案が提出される状況です。9条改憲に意欲を示す安倍首相は解散・総選挙をにらんでおり、今後、憲法改正の発議、国民投票が行われる可能性もあります。しかし、昨年の参議院選挙で安倍自民の大勝を阻止した、労働組合・民主団体、若者やママの会など市民運動と野党共闘の運動はさらに広がっています。地域労連、市民運動との共同を強め、安倍政権打倒をめざす野党共闘を一層押し進めましょう。そして、4月には名古屋市長選挙を迎えます。市民本位の市政の実現のため力を尽くしましょう。

この17春闘を ″本気で取りにいく” 春闘にする力は、組合員拡大です。要求前進のドラマにはいつも新しい仲間の参加があります。さらに、愛知県医労連は夏の定期大会までの15,000名実現を方針としています。まさに、この春闘準備段階からの加入が決定的に重要です。要求実現と労組加入のとりくみをすべての職場で今からスタートさせ、歴史的な17春闘を大きく成功させましょう。

公開:2017年1月20日   カテゴリー: