【16.09.13】2016秋闘速報? 9/3 いのちまもるあいちキャラバンスタート!!

長時間労働・夜勤交替制労働の規制を『夜勤改善署名』で改善せまろう

 
愛知県医労連は9月3日キャラバンスタート行動にあわせ、「第5回あいち看護要求実現交流集会」を開催しました。12組織35名が参加し(未加盟病院から1名参加)、労働経済ジャーナリストの小林美希さんを講師に「いま『看護の質』を問う~患者の命を守るために私たちができること~」の講演を受けて職場実態や労働・看護の改善の取り組みについてグループディスカッションを行いました。集会終了後は金山駅前にて署名宣伝行動を元気に行いました。しんぶん赤旗が取材しました。

看護の現状を直視し、
制度の矛盾を知り世論を味方に温もりのある看護を

 講師の小林美希氏は、「在院日数短縮化と在宅化が急速に政策的に推進される中で、看護現場の人手不足が深刻となり、看護師の負担は重くなり『看護の質』が劣化し、看護師にとってのやりがいが奪われている。看護師が良いケアをするには限界があり、看護師のやりがいが奪われている。病院は姥捨て山のようになり、患者や家族にとっての安心と安全が遠のいている。」と全国の看護師や家族から取材して聞いた実態を浮き彫りにしました。
 同氏は「ILOのように最低基準を引き上げる努力を。夜勤労働者の週労働時間は少なくて良いはず。労働組合と仲間がいることは大きな力になる。世論を味方につけ、患者に手を当て温もりを持つ『看護』。命の源を注ぎ込む『看護』ができる環境になることを願っている。政治や行政は必ず変わる。」と展望が持てる講演でした。

新署名「夜勤交替制労働の改善署名」で
具体的な交替制を実現させよう

 冒頭に西野ルミ子委員長が、「看護現場の人材不足が看護の質の低下につながっている。学習と世論に訴える運動を看護師が先頭に立ってがんばっていこう」とあいさつしました。
 秋からの愛知県医労連における夜勤改善・大幅増員闘争について林書記長から「問題提起」を行い、「健康で人間らしく働くために質の高い看護を提供するために、今こそ『職場の力』で大幅増員・夜勤改善に踏み出そう」訴えました。
 秋闘の重点課題として?職場の必要人員要求を確立し、統一要求と併せて提出し、ストを背景に団体交渉を ?新たな夜勤改善署名を必ず組合員1人10筆取りきろう ?現場の事態を明らかにし、看護実態を可視化し改善を求める「看護・介護黒書」に取り組み、リアルな切実な現場の実態を明らかにしようと問題提起しました。

 講演のあと、4グループに分かれてグループワークを行い、職場の実態や労働改善の取り組みを交流しました。「新人看護師が23時、24時まで仕事をしている」など劣悪な実態が浮き彫りになりました。「患者さんの笑顔がみたい」いま改めてよりよいケアをめざした看護が行いたい、改善のために組合として頑張っていこうと話題がつきず盛り上がりました。
 

 
集会最後に西尾副委員長が「小林さんの書籍『看護の質』は克明に実態や問題が示されおり活字の力は大きい。質の高いケアには適切な労働環境改善が必要。黒書の実態を突き付け、国会採択をめざし署名を広げ夜勤者の労働時間規制を実現しよう」と閉会のあいさつを行いました。

講師の小林美希さん

いのちまもるキャラバンスタート宣伝in金山 元気に宣伝行動しました

 
看護集会の後は、金山駅前にて署名宣伝行動に取り組みました。講師の小林美希さんも参加をして「夜勤回数の制限」「勤務間のインターバル確保」「一人夜勤の解消」の改善を求めて大きくアピールし、タクシーの運転手さんが車から降りてきて「頑張ってな」とエールが送られるなど115筆の協力があり元気なスタートを切りました。

pdfはこちら☆彡

公開:2016年9月13日   カテゴリー: