【10.06.21】春闘速報24 労働安全衛生学習交流集会に25名が参加

労働安全衛生学習交流集会に25名が参加

 
6/12 第7回労働安全衛生学習交流集会
「安全衛生活動とメンタルヘルス」
池田寛さんを講師に、25名が参加

愛知県医労連は6月12日、第7回労働安全衛生委員会学習交流集会を開催、12単組支部から25名が参加しました。石田副委員長のあいさつで始まり、西野副委員長の司会進行、西尾書記長が問題提起とまとめを行いました。

いのちと健康センター顧問の池田寛さんをお招きし、「医療・介護職場の安全衛生活動とメンタルヘルス」について講演。ストレスが溜まりやすい医療・介護労働者の特徴、メンタルヘルスの重要性、労働組合の役割等についてわかりやすく講演を頂きました。

その後は、各組合から安全衛生の取り組みを報告し合い、安全安心の職場作りの重要性を意志統一しました。

◆法令遵守をしよう
労安活動で一番大切なことは、『法令遵守』。労安法・労基法を一体にして、労働安全衛生委員会には、産業医は出席しているか? 衛生管理者は週1回職場を回っているか?などと、ひとつ一つ点検していくこと、労組がイニシアチブを持った労働安全衛生委員会にしていくことが大切なことだと強調されました。

◆医療者・介護者はストレスを受けやすい。
メンタル不全者が1名出たら職場は赤信号

メンタル不全が多い職種は、公務員、教員、保母、医療(医師・看護師)、福祉、労組活動家、政治団体職員などで、(1)サービス残業が多く労働時間が長い、過密労働、不規則労働、(2)思いと現実とのギャップ、(3)一人への過重負荷がかかっている、という共通性を持っている。

日本医労連の看護職員調査(10年4月)では7割強が仕事で強いストレスを受けている。職場内での一人のメンタル発生は、職場の赤信号として、職場全体に問題はないかを確認すること。

医療・介護の仕事はメンタル不全のなりやすさを理解し、ストレスチェックで自分や周囲のストレス度合いを測り、職場環境の改善はもちろんだが、「失敗した時」の対処法、「問題焦点型コーピング」の技術でストレスと上手に付き合っていくことがポイントだとしました。

◆安全配慮義務が明記
快適な職場で働かせるのは使用者の義務として、「労働契約法」(08年3月)に「安全配慮義務」が明記。

実行させていくには、労働組合の主体的活動が求められ、執行委員会で必ず議題に取り上げ、四役が責任を持つことが必要であるとしました。

労安活動と職場改善要求を両輪に取り組み、人員増で「長時間・過重労働」をなくして、「辞めない職場づくり」が当面の重点課題だとして、職場の実態や問題点がみえる「職場巡視」を衛生管理者・産業医・労働者代表が一緒に取り組む大切さを強調されました。

愛知県医労連の労安活動の継続した取り組みは県として全国ナンバー1。まだまだ職場での取り組みのデコボコはあるが継続は力なり、互いに励まし合いながら発展して欲しいとエールを送って下さいました。

各取り組み報告・労安活動で夜勤回数減!

◆自治労連豊橋
組合代表も衛生管理者を取り、積極的に労安に関わっている。組合として退職者アンケートに取り組み退職の理由をつかんでいる。現場の声に応え、オペ室Nsの被爆調査をした。経費はかかったがプロテクターを動きやすいものに替えた。

◆全医労豊橋
夜勤点検委員会を実施した後、労安でも夜勤点検と2重の論議をし、夜勤回数が減ってきている。休憩室が快適か、ロッカーの数や大きさはどうか、電子レンジの配備など、職場巡視に力を入れている。

◆南生協
VDT・メンタル・腰痛アンケートを毎年秋に実施している。かなめ病院では腰痛ベルトを貸し出している。

◆尾張健友会
民医連の労安パンフに基づき、規定を全面的に見直し、メンタル面に力を入れようと、PSWの配置や、精神科医による学習会を行った。健診時は誕生月に実施することにした。メンタル休業者の本人了承の上で産業医とかかりつけ医の情報交換。

●職場巡視が不定期。●衛生管理者を専従配置以後、委員会は不必要と開催されず。●衛生管理者が選ばれていない。●健診フォローがされていない。●労安と労組活動の関連と活用が不十分。●組合会議で報告されていない。など、取り組みと問題点が報告されました。

西尾書記長まとめ
第7回の交流会と労安活動の調査活動を継続し、前進してきている。前進面を報告し合い、うちの組合でも取り組もうと研鑽していきたい。労働組合活動として労安を位置付け、要求運動との両輪で改善を図る取り組みが大切だと池田さんから改めて学んだ。大会議案には労安活動の方針を明記し、組合員みんなのものにして、来年の交流会でさらに前進面を伝え合おう。日常的に過半数超えめざし、職場の要求に根ざした組合活動を取り組んでいこうとまとめました。

【参加】全医労名古屋2、東名1、東尾張3、豊橋1、愛知地区1、国共東海1、南2、みなと2、名南会2、尾張3、済生会2、自治労連豊橋1、自治労連春日井1、書記局2、個人加盟1、講師1

公開:2010年6月22日   カテゴリー: