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【08/05/28看護師確保法改正を 5.27中央行動PDF参照80KB】
「看護職員確保法」の早期改正を!
5.27中央行動を行う
5月27日「看護職員確保法の早期改正を求める決起集会」が日本医労連、自治労連、全大教の3者主催で行われ、全国から400名が参加。愛知県医労連加盟組合から16名が参加しました。(名古屋大学医学部支部1、中京1、全医労東尾張1、同・豊橋医療センター支部1、南2、みなと2、名南会1、尾張3、書記局4)
◆増員署名60万筆。わたしたちの看護師確保法改正に賛同する国会議員149名、地方議会決議が約半数に。運動が広がる・・・
看護師確保法(正式名 看護師等の人材確保の促進に関する法律)は、92年に深刻な看護師不足を背景に、医労連などの運動によって制定された法律です。しかし、夜勤回数の規制や勤務間隔、週休2日などについて努力義務にとどまっていることから、日本医労連は、(1)月8日以内など、夜勤に関する最低規制 (2)労働条件保障の明確化などを盛り込んだ看護師確保の実効性のある法改正を求めています。
決起集会では、看護師確保法の改正を求める法改正署名が60万を超え、地方議会の46.1%に当たる868議会も意見書や請願を採択していること、衆参両院149人の国会議員の賛同が報告されました。
集会には看護協会から常任理事の小川忍さん、 中医協委員の勝村久司さんが激励あいさつに駆けつけ、政党からは、寺田稔衆議院議員(自民)、 柚木道義衆議院議員(民主)、 小池晃参議院議員(共産)、 福島みずほ参議院議員(社民)、 田中康夫参議院議員(新党日本)から、国会報告と確保法改正への各党や国会議員の取り組みの決意のあいさつが行われました。
また「16年前に制定された法律が看護現場の実情に合っていないことは明らか。一刻も早く改正して患者に寄り添える行き届いた本来の看護を取り戻そう」とのアピールを採択しました。
集会後は愛知県出身の国会議員34名に紹介議員を事務所を訪問し要請しました。今回の行動では、民主党・木俣佳丈参議院議員、民主党・大塚耕平参議院議員の2名が新たに紹介議員を受けて頂き、前回までに紹介議員となった4名に加え、愛知の紹介議員は6名となりました。
医師、看護師ふやせの署名の愛知県選出の紹介議員は、4月、5月でいっきに、4名増えており、4月行動時に岡本充功議員とは議員との懇談ができ、今回5月行動では、前田雄吉議員との懇談が実現する等、情勢の変化を感じることができる行動になりました。
【愛知選出の紹介議員】
民主党(5) 岡本充功(みつのり)
前田雄吉
谷岡郁子
大塚耕平、木俣佳丈
日本共産党(1) 佐々木憲昭(けんしょう)
◆ 夜勤は8日規制、増員を義務化する法改正へ
看護協会、中医協委員からも、激励のあいさつ
看護協会の小川忍さんからは「全国130万人の看護師がいるが潜在看護師は55万人で4割が働いていない」看護協会として定着のための「対策本部」を設置した」。と取り組みを紹介。
「昨年は平均退職率は12%と多く、これでは、いくら養成しても需要に供給が追いつかない。新人看護士も事故と隣り合わせで、不安の毎日の中で辞めてゆく。そのため、看護協会として、政策要求を掲げて国に対する運動を強めている。 (1)新人の基礎研修の強化 (2)卒後教育の制度化の2点。これは「離職防止」「事故防止」「看護師の生涯教育」での3つどもえで地域に信頼される病院作りになると考えている。
同時に、就労環境の改善の面では、夜勤ができなければ、非正規雇用にされてしまう現状の改善を考えている。子育てや家庭の事情などのある看護師にも多様な就労が可能になる形態の研究。アメリカでの看護の崩壊の教訓に学び、これまでの悪循環→からプラスの循環に変える定着の政策作りで奮闘したい。日本医労連とともに頑張る。
厚生労働省・中医協委員の勝村さんからは中医協委員になった、いきさつが医療事故で子どもを失った自らの経験を語りながら、安全で安心の医療と看護へ、人を評価し報酬アップが必要だと奮闘している姿が訴えられました。「かつて陣痛促進剤は、本当に必要というよりも、人手がなく、体制のある昼間に出産させるため、どの病院でも頻繁に使われていた。そのことが事故にもつながっていた」「委員になって驚いたが、患者にとっては、よい看護や介護に価値を感じるし、そこに報酬を付けなければおかしいと思いのが自然だが、病院や社会の考え方はまるで違っていた。それは国民にも知らされずに行われていた。それを直そうといま、必死で奮闘している。委員会が公開になり300人もの傍聴者が来るようになった。委員にも開業医だけから→看護協会が入り、患者・市民が入り、病院代表者も入るようになって、徐々に変わってきている。もっとダイナミックに変えなければならないが、現場感覚やチーム医療が大切にされ、報酬に現れるように頑張りたい。医師は病院を辞めて開業しているが、看護師さんは違う。病院を辞めて潜在看護師になっている。そんな点にも注目し奮闘したい」
◆ 社民党・福島みずほ氏、新党日本・田中康夫氏もはじめて参加。ユーモア溢れるあいさつに会場も爆笑
新党日本の田中康夫議員は、「長野県知事の時に脱ダム宣言をやった。政府の言う公共事業では、地方は潤わない。税金を湯水のように使った税金の7割は大企業の設けになるだけ」「ダムを止め、いろんな住民サービスをやった。養護学校に全部、看護師を配置した。医療福祉では「人」が大事にされないとダメだ。医療機器に膨大な報酬はおかしい。建物や機器が立派でも技師や看護師がいなければ崩壊だ。いまのしくみは小泉内閣の構造改革そのもので作られた。国の借金は800億円というが小泉さんのわずか5年で250兆円増やした責任を取らせよう。乳幼児医療費無料化は1500億円でできる。ムダな公共事業で1週間に1200億円の利子を払えているのに、乳幼児の医療にお金を掛けることができないとは、納得行かない。医療事故、ずいぶん前だが一人の看護師が2代のストレッチャーを押し患者の取り違え事故。人手がなかったから。今も変わっていない。もっと人手にお金をかけられる政治に、みなさんとともに頑張りたい」
日本共産党の小池晃議員からは「看護職員・確保法は16年前に成立したが、その後1度も改正されず放置され続けている。100万筆の署名を集め、国会で8日夜勤に制限する。そのために増員するとの請願が昨年採択された。自民から共産までが全会一致で決議した。しかし、厚労相はさぼっている。政府は採択された請願の具体化を進めずにいる許せない」「後期高齢者医療法案の廃止法で4野党が共同提案、国民も「姥捨て山(うばすてやま)だと、しかし、お金をとって捨てる姥捨て山はない。全く許せないと全国で怒りがわき上がっている。国民といっしょになって流れを変えよう」 そのほか、社会民主党の党首・福島瑞穂さん、自民党の寺田議員、民主党の柚木議員からも、看護師確保法改正への決意表明を頂きました。また、参加できなかった国民新党からもメッセージが届きました。