【06.05.20】 100名で安全、安心の看護めざすシンポジウムを開催

 5月20日に「安全、安心の看護めざすシンポジウム」を医労連・自治労連・愛知民医連の主催で開催、100名を超える参加がありました。集会の「基調報告」では愛知県医労連の「看護労働実態調査」で看護現場の過酷な労働実態が浮き彫りになったこと、昨年12月に策定された「愛知県県看護職員需給見通し」は5年間で実質1万余名を増やすことになっているが離職防止・再就業の促進にむけ具体的な実効策が緊急の課題であることなどが提案されました。
 看護学校・教務の立場から「看護学校の教育はあくまで基礎部分、学生は現場体験がほとんどないまま就業する」「学校教育と現場で求められることの間にある大きなギャップを埋める研修が必要」「それを誰が担うのか、どのようなシステムで保障するのか、医療界全体で考えるべきだ」との指摘がありました。
 現場看護師からは、感染事故事故の経験を紹介しながら、「事故の背景に人手不足による忙しさがある」「原因究明と対策は個人責任ではなく職場全体で対応する必要があり、労働組合の役割が大切」「人手を増やさず最低限の看護をするための看護合理化や業者委託では患者に向き合うやりがいある看護が経験できない」「委託や合理化が事故と隣り合わせの不安な現場をつくりだしている」と語りました。また、東三河地域の医師不足による産科廃止で起こっている深刻な事例を紹介し、いのちより医療費削減を優先する国の政策で切り捨てられようとしている地域医療確保の重要性も訴えました。
 看護師長からは「患者実態が変化し看護師の対応と力量も求められるが、現場は退職・メンタルなどの病欠急増で苦慮している」「相次ぐ医療改悪・診療報酬カットで経営意識を強めざるを得ない」「在院日数短縮によるめまぐるしい入退院で患者に関わりきれない毎日の連続では看護の充実感もなくす」「患者の安全を守るためにも院内保育など働き続けられる行政の保障が必要」などと、厳しい現場で努力する姿とそれにサポートできる行政の協力を求めました。
 患者の会の代表からは「予約診療なのに1時間待ちも当たり前、こんな状況を病院はどう考えているのだろう」「最近は1週間以内で退院、そんな期間での退院では不安」「家族の支えなしに不安や悩みに応えられないような実態は良い医療でない」「医師、看護師を増やしすばらしい看護をお願いしたい」と発言しました。
 フロアーからも発言が相次ぎ、患者の大変さも医師・看護師の過酷な労働の原因も政府の医療政策にある、良い看護とともに医療改悪を食い止める大きな運動をご一緒に作りましょうとのまとめで集会を終了しました。

公開:2006年7月5日   カテゴリー: