【05.11.16】県交渉では看護師増やしての声が続々

「安全・安心のために看護師を増やして!」などの切実な要求


「安全・安心のために看護師を増やして!」
「夜勤は3人体制に/夜勤を8回に」・・・

次々と発言される調査結果を裏付けるリアルな実態改善の訴えは、相当な説得力で愛知県健康福祉部幹部を圧倒。
「改めて現場実態の厳しさを痛感しました。みなさんの声を今後の対策に生かしたい」。
回答文書については、需給計画に関する点での数字も、考え方も出されておらず参加者から怒りを買いました。

切実な要求の声、声、声

◇夜間救急は4人で対応しているが不穏の患者さんが多く、その片方で転倒していたり、その片方で人工呼吸の人、色々な対応に追われて患者さんのそばにいられません。

◇医療事故はあったらいけない。事故が起こる前に看護師を増やして。安全安心の医療をやりたいから少しでも看護師を増やせば事故は止まります。安全安心な 医療をそして誇りを持って働きたい。

◇ICU・CCUではポンプ、輸液、人工呼吸、吸たん、体位交換などなど、マンツーマンでみなければいけない患者さんがみえ、そんな中入院もどんどん受け入れ、患者さんの顔をみるだけで手を出すことができない。ICU症候群などで不穏になる方、老人の患者さんも多く、抑制、高柵で対応せざるを得ない。自分の親さんがこういう実態だったらどう思いますか。安全・安心な医療、患者さんの立場に立った医療をめざして下さい。人を増やして下さい。

◇1病棟50人の入院患者さんの食事を3人でみていますが、何が起こってもおかしくない状況。患者さんとの対話を大事にしたいけれど、そんな時間はありません。休憩取れなくて、みんなダウンしてしまう。日勤も3時間超勤して、深夜勤務に入る。超勤して夜勤に入るのはとても大変です。3人夜勤だったらどんなにいいか。看護師を増やしてほしいです。年休も年間1,2日がほとんど。ミスやニアミスの状況は、私たちの職場でも同じ実態です。看護師、医師を増やしてほしいです。

◇訪問看護では24時間の緊急連絡を取っており、待機もあります。休みの日でも待機で呼び出されて、次の日の訪問は空けられないから代休も取れない。

◇小さな病院は看護師の求人も少なく、収入がないと看護師確保がとても厳しいです。診療報酬の引き上げを国に求めてほしい。

◇夜勤ではナースコール、食事介助、認知症の方も多く、煩雑な対応に追われています。日勤やり、超勤して深夜夜勤に。夜勤は月8日以内にしてほしいです。

◇現場は過密な労働に加え、人手がなく3時間残業して深夜勤務に入っている実態。ミスやニアミスが現場ではほぼ9割、実際は100%ではないか。看護師は患者のいのちを守りたいのに、毎日がクタクタで逃げるようにして職場を辞めていく看護師があとをたちません。看護師を増やして労働条件を改善して看護師がはたらき続けられる職場に。

今後事務レベルで話し合いを行っていく内容

その結果、口頭で補足的にいくつかの点で、考え方が示され、今後事務レベルで話し合いを行います。内容は、以下の通りです。

(1)文書回答の長時間2交代は、5回は誤りで4回で算定。2交代では時間を短くすることで策定

(2)平成18年から22年の5年で、全部を3人夜勤にする計画

(3)国の策定方針に基づく、年休消化20日(実態調査では少ない)、介護休暇などを積算する。産休、育休関係も公務員3年を考慮する。

(4)様々な委員会が増加し人手が割かれていることについては、200床レベルの医療機関で人員配置することで計画を考えている。

公開:2005年11月16日   カテゴリー: